ギアレビュー
【Gear Review】 SALOMON S/LAB ULTRA GLIDE
今年、確定している100mileレースが4本あります。
なんとかしっかり完走したいと思っている中で日々のトレーニングにもがき続けてます。
トレーニングはもちろん大事なのですが同じくらい大事なのがやはりシューズなのかなと思ってます。
お店にいてもシューズに悩んでる方々が多くいる中で僕はまだ良い方なのかなと思います。
それは現状絶対的エースのシューズがあるからです。
それはS/LAB GENESISです。
今や世界的に見ても多くのトレイルランナーが履いてるシューズですね。
本当によく出来たシューズですが今回はS/LAB GENESISが主役ではないので説明は割愛いたします。
そんな絶対的エースが決まってるのらなら他のシューズを考えなくていいじゃないか。
という声が聞こえてきそうですがやはり100mileぐらいの距離や時間であると同じぐらいの水準のシューズは2足は欲しいところです。
100mileのトラブルは無数。
予期せぬ出来事もあったりします。 途中でシューズを履き替えることで追い込まれた状況を回避出来たりもします。
なんやかんや言ってますがGENESISに並ぶぐらいの期待感を持ったシューズが登場したということなんです。
SALOMON S/LAB ULTRA GLIDE 見た目から衝撃的でしたが初めて見た時から期待感しかなかったです。
実際の履いた印象ですがサイズ感は変わらず(今のところサロモンのシューズは同じサイズ感で大丈夫です)ラストもそれほど狭くはない感じです。
1番の楽しみだったクッションの感じはソフト。
だけどまったくグニャグニャはしてなくて、GENESISもそうですが サロモンのシューズはフロント側にあまりクッションを与えないものが多くサロモンの特徴かなとも勝手に思ってましたがこのULTRA GLIDEはフロント側にもしっかりクッションを感じます。
落差のある下りの衝撃をかなり吸収してくれるし、平地もほど良いロッカーと相まって非常に走りやすいです。
グリップもかなり良く個人的にはGENESISよりも良い印象。
間引いたラグパターンは泥詰まりも軽減出来そうです。
今は僕も履き始めなので今後の印象がどうなるか楽しみではありますがS/LAB GENESISとS/LAB ULTRA GLIDEの2トップは揺るぎない感じです。
またS/LABではないULTRA GLIDE3も登場してますがお店で履き比べた感じですとS/LABULTRA GLIDEよりもULTRA GLIDE3の方がクッションが柔らかい感じがしました。
是非こちらもお試し下さい。
【Gear Review】 ALTRA LONEPEAK9+
前から少しずつ話題に上ったLONEPEAK9+。
今回のギアレビューは、そのLONEPEAK9+を実際に履いてみた感想になります。
これまでLONEPEAKを履き続けた方なら大凡感じてたアウトソールの機能性。
正直「ちょっと頼りない」のがLONEPEAKのイメージだったりしました。
もちろん長い年月を掛けたLONEPEAKのアップデートはまったく変わってないわけではありません。
明らかに変わったのはLONEPEAK7からでした。
7のアウトソールは今までにないLONEPEAKの安心感を与えてくれました。
これは文句無しにLONEPEAK8でも継続されアウトソールの効きがネックだったLONEPEAKが確立されたような印象でした。
もうアップデートするところは無いのでは?
そんな思いにもさせてくれるぐらいLONEPEAK8の完成度は素晴らしかったです。
そしてベールが剥がれたLONEPEAK9+の登場です。
そうか、そこに行ったか。と思わせてくれた反面、正直今更感も否めない気持ちも何処かに感じたような気がします。
アウトソールをVibramメガグリップを搭載した9+。
もうアップデートする箇所が無いと思わせてくれていたのでこんな大胆なアップデートは予想外でした。
しかもただ単にアウトソールを変えた訳ではありません。
これは勝手に感じてます。
アウトソールの貼り方が部分的な感じではなく完全にアウトソール全体を1枚で貼り付けてます。
それが何?
何なの?
僕も先程勝手なことを言いました。
今更感は否めないと。
いや、これは違う。
ここに辿り着くまでにいろんな思いと方法があったのに違いないと感じました。
LONEPEAKはALTRAのエースです。
ALTRAはLONEPEAKを愛し、LONEPEAKを愛したユーザーはアップデートするLONEPEAKにひたすら期待感を持ち待ち侘びてきました。
LONEPEAKが愛される理由はそのソフトな履き心地と自然な軽さ、地面を感じさせてくれるほどよいクッショニングにあります。
歴代素材が変わっても不思議とその共通点はブレずにLONEPEAKは進んで来た気がします。
引っくるめれば自由度が高いという言い方も出来ます。
僕が想像してもこのVibramメガグリップを搭載することでこのLONEPEAKの自然な履き心地と自由度が損なわれてしまうのではないかと想像してしまいます。
ALTRAはかなり思い切ったチャレンジに踏み切ったのかもしれません。
Vibramメガグリップを搭載することでまずは重量の問題が上がってきます。
これは先ほども言いましたがアウトソール全体を1枚物で貼り付けてあります。
これは明らかに重量が増してしまいます。
メリットはアウトソールの機能性と耐久性がアップするという部分。
そして履き心地に関してはアウトソールがしっかりした分クッションの感じも硬く感じてしまう可能性があります。
今更と言ってごめんなさい。
このようなリスクを乗り越えないと製品化は本当に難しいですよね。
で、実際にLONEPEAK9+を履いてみたのです。
いくつかの衝撃を感じました。
全体的には完全にLONEPEAKだったのです。
ソフトな履き心地とほどよいクッションはそのままに例のVibramメガグリップを搭載したことでシューズの安定感が格段に上がった印象です。
そして履いて気づいたのですがLONEPEAKの最大のウィークポイントとされてきたつま先のアウトソールの剥がれですがこれに対してもつま先部分の形状を横に広げて明らかに剥がれにくい形にしたのだなと感じました。
LONEPEAK9+は過去のLONEPEAKシリーズのエッセンスを完全には捨てず大胆な部分と細かい部分のアップデートで更に希望の持てるシューズになったのではないか?そう思います。
「一旦お休み宣言」のhunt storedってどんなブランドなの??
先日Instagramで報告させていただいた「hunt stored」のお話。
「hunt stored」(通称:hunt(ハント))のアイテムが大好きだった方には衝撃的な発表でしたよね?わかります。
でも、このところ新商品の発売が無かったので、最近トレイルランニングを始めた方にとっては「huntってどんなブランドなの?」と思っている方も。
という事で、ちょっと説明させていただきます。
hunt storedとは???
huntは日本生まれのブランドです。
作り手の方は、登山、ハイキング、キャンプ、釣り、そしてトレイルランニングと、アウトドア全般が大好き。
そこで、様々な遊びを通して「もっとこんなのがあったらいいな」を形にしたブランドが出来上がりました。
ブランドのコンセプトは
『みんなが自然にも、動物にも、人にも優しい気持ちを。』
作り手のマンジューさん、そしてそのプロダクトを支えるチズルちゃん。
この2人がとにかく心優しい人達で、その優しさがデザインにも表れています。
また、実際にトレイルランニングや登山でしっかり使えるのか?を、作り手さん達がテストを繰り返して発売しているので、2022年にTJAR(Trans Japan Alps Race)を見事完走した井出善啓さんもこのブランドのウェアを愛用し着用していました。
Tシャツ素材は東レの「Primeflex™」
伸縮性、吸水速乾性が高い高機能ウェアです。
また、丈夫で毛玉が出来にくいので、繰り返しの洗濯にも対応。
Answer4もこの「Primeflex™」でTシャツを製作しているので、ご存知の方も多いかもしれません。
huntは、この素材でオリジナルボディのTシャツを製作。
裾の両側にスリットがあり、激しい動きの際にもしっかり追従してくれます。
また、後の着丈が前より2cm長くなっているので、ザックを背負っていても背中が出にくくなっています。
また、ショートパンツは、動きやすいポケット配置とデザインが魅力。
街でも山でも履けるデザインでありながら、機能性はしっかり確保しています。
素材は薄手のタスランナイロン。
耐久性が高い素材なので、岩場の擦れや、地面にドカッと座っても負けない、丈夫な素材です。
サイドスリットは小さいスリットを2つ入れることで、大きく足を開くことが可能。
こだわりのポケット配置は、携帯電話や地図、補給食がしっかり入り、取り出しやすく、落ちにくい構造になっています。
今回「hunt stored」より「ちょっとお休みします」というお話を聞き、お休み宣言前に作成していたアイテムを、道がまっすぐにて販売させていただくことになりました。
全アイテムはまだ紹介しきれていないのですが、順次ご紹介させていただくのでお楽しみに!
hunt stored のアイテムはこちらからご購入いただけます
URL:https://michigamassugu.com/?category_id=5e25576e68d1635aebd3a859
メレル『AGILITY PEAK 5』 シューズレビュー
昨日の午後から気温が上がり一気に春が近づきました。
そんな気持ちの良い気候の中、昨日の豪雨の痕が残るホームコース武田の杜をMERRELL AGILITYPEAK5を履いて走りました。
そうです、シューズインプレッション第2弾は2023年秋冬シーズンから登場したMERRELL AGILTY PEAK5となります。
MERRELLのラインナップではソールユニットが1番厚くSKY FIREやLONG SKYとは一線を置くモデルとなってます。
丁度道がまっすぐでMERRELLの試し履きをお借りしてしっかり試すことが出来ました。
(2024/3/30-4/1の期間開催していました)
僕もお店の中で足入れをしただけで今回履いて走ったのは初めて。
当初世間の噂では「クッションが硬め」と多く聞きました。
確かにお店の新品を足入れするとそんな印象は受けます。
ただイメージが変わったのは試し履きシューズを履いた瞬間でした。
良い弾力を感じまったく硬くなかったのです。
個人的に感じることですが、シューズは足入れ時と実際履いて走って距離や時間を重ねると印象が変化する物が多くあると感じます。
今回も試し履きシューズという人が履いてシューズが馴染んだ状態の物なのでおそらくそれが原因なのかなと思います。
それがいいのかよ?
悪いのかよ?
僕的には凄く良かったです。
フワフワではなく弾力という言葉が合いそうなクッショニング。
そして、ソールユニットが厚い割にはフロント部が屈曲するので登りも本当に走りやすい。
さらに、今回1番の衝撃はアウトソールのグリップ力。
いやー、これは凄い。
いや凄いに決まってるよね、だってVibram MEGAGRIPを搭載してるのだから。
でもMEGAGRIP搭載のシューズは僕もひたすら履いてきましたがこのAGILITY PEAK5はちょっと違う。
何が違う?
アウトソールのパターン?
コンパウンドの配合?
答えは・・・
「分からない」です笑
本日の武田の杜のコンディションは、先ほどもお伝えしましたが雨により水分を含む場所もありシューズを試すには持ってこいの状況ですが、武田の杜内で自分的シューズのグリップ力を試す区間というのがあります笑
その区間を、おそらく歴代1位ではないかというぐらいバリバリの安定感で通過することが出来ました。
今回は約20kほどのトレイルで履いたので距離や時間が延びた時にどうなの?ってところは確かにあります。
アウトソールのグリップ力は変わらないとしてクッションの弾力性、そして個人的には両足の小指が当たるかな、、、どうかな、、気のせいかな、、ってレベルですが少し気になります。
ちなみにシューズのラストは凄く広いものではないけどまったくタイトではないです。
サイズ感はいつも通りの26cmでした。
あとは最後のシューレースホールの位置を少し手前にしてもらいたいかなと。
今の位置だとキツく締める方には足首前が窮屈に感じるかもしれません。
いずれにせよ、トータル的にはグリップ力を筆頭に素晴らしいシューズだという印象です!
道がまっすぐでは、メンズモデル、ウィメンズモデル共に販売しています。
今回実際に走ってみた経験で、より実践的なアドバイスができるかな?と思いますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
オンラインストアでも販売中です。
ご希望の方は下記よりどうぞ。
ALTRA 『TIMP5』 シューズレビュー
初のレビューは2024年大注目のALTRA TIMP5から始めたいと思います。
これまでのTIMP
見た目もその存在感も注目を集めた初代TIMP。 お店的にも個人的にも期待感満載で迎えたのを思い出します。
初代TIMP、TIMP1.5はクッションもよくフロントも広めの設計、デザインもかなりカッコよく多くの方が履かれたと思います。
僕も何足か履きましたが難点がアッパーとソールの繋ぎ目の弱さでした。
履いたTIMPはいずれも同じ箇所が破れてあの世へ旅立ちました。
それでも多くのファンがいるTIMPはバージョン2.0の期待が高まります。
そして登場したTIMP2は、、、
最早国籍が違う外国人ぐらい別物となって登場しました。
えっ?となってしまうくらいタイトなサイズ感になってしまったのです。
道がまっすぐ大常連の1人も足を入れ込むことも出来ないくらいタイトになり泣き崩れたあの姿は忘れません。
どうしたTIMP!?どうしたALTRA!?
世間のALTRAそしてTIMPユーザーは叫んだことでしょう。
一瞬ALTRAが迷子になったようなこの出来事。
でも僕はネガティブな印象は持ちませんでした。 なぜなら足型というのはそれぞれだからです。
(実際に履いてたTIMP2 こんなにドロドロになるまでお世話になりました)
広いトゥボックス=ALTRAでは無くて、どんな足型でも選択肢があるブランド=ALTRAに変化した瞬間だと感じました。
後に登場するTIMP3もTIMP2を受け継いだタイトな作り。
ALTRAが着地点を決めたのだと確信しました。
そしてTIMP4の登場。 人の確信なんて当てになりません。
ALTRAの着地点もナイアガラの滝でそのまま流れて何処かに行ってしまったのでしょう。
TIMP4は初代TIMPともTIMP2とも違う新たなTIMPに生まれ変わったのです。
TIMP2やTIMP3の尖った特徴とは別に言ってしまえば万人受けするサイズ感となりました。
道がまっすぐの大常連の1人が足が入るようになり、いい意味で泣き崩れたあの姿を忘れません。
そして本題のTIMP5。
もうこれはTIMP4を履いた時に皆で話したことが実現した感じでした。
TIMPもメガグリップにすればいいのに。 結構思った方は多かったのではないでしょうか?
1番のアップデートとなるアウトソールをマックストラックからメガグリップに変更し見事にこの要望に応えてくれました。
気になるサイズ感はTIMP4と変わらない印象ですが足を入れた多くの方がTIMP5の方が少し締まりしっかりしたかなと感じてます。
サイズをアップする必要はないけど細かい当たりや軽い圧迫があるようです。
アッパーの素材は一緒(メッシュのパターンは変わります)なのでシューズ自体の全体的な作りの差がひとつ、そしてシュータンがTIMP5の方が厚くなったこと、シューレースの始まりがTIMP5の位置が高くなっていることなどが干渉しているのかなと思います。
ただTIMP4の要素をあまり変えたくないというメッセージもなんとなく感じます。
ローンピークもそうでしたが、いやいやそれいらないよねという排水口を無くしてくれたのでミッドソール周りの耐久性は間違いなく上がってます。
TIMP5を履いて悪路な武田の杜を走りました。
(1番上の画像はその時のものです)
悪路過ぎてちょっと評価が難しかったですが個人的に履き慣れてる感じを持たせてくれてまったく違和感無く走れました。
ここからTIMP5を皆さんが履き始めどんな印象を持たれるか非常に楽しみです。
道がまっすぐのオンラインストアでも販売中です。
ALTRA / TIMP5
【金額】¥22,000-(税込)
【仕様】
・重量: 277g(Mens US10.5 / 28.5cm)
・ミッドソール:Altra EGO™ MAX
・アウトソール:Vibram® Megagrip
・クッション:HIGH
・スタックハイト:29mm ・アッパー: Quick-Dry Air Mesh
【カラー】ライム
ご購入はこちらからよろしくお願いします。
https://michigamassugu.com/items/65e8585a51afd10d4ab10019